個人的メモ

メモ・記録・日記

コスメ界における沈黙の金

 

コスメやメイクにあまり興味がない。『大人の女性であるならばメイクをするべきだ』なんて六法全書には書かれていないが社会には暗黙のルールがある、と言うと無理矢理メイクをさせられているように感じてしまうけれど、それもあながち間違いではないのかな。だって手持ちのコスメはプチプラが多い。

デパコスはそりゃプチプラよりも優れているのだろうけど、高いお金を出したって誰もが振り向くほどの美形には変身させてくれない。私の顔が安達祐実になるって言うなら喜んで全アイテムをデパコスで買うんだけど、そんなことは起きないわけで。

なので今のところあんまりお金をかける価値を見出せなくて結局プチプラ。ついこの間買ったアイシャドウもリンメルの1700円くらいのものだ。

 

ファンデーションも今現在は1000円くらいのBBクリームを愛用している。「デパコスはやっぱり違う」と聞いて8000円のファンデーションを使ったこともあるし、4000円というプチプラとデパコスの間のランクのものを使ったことがある。そして1000円のBBクリームも使ってきたが、正直仕上がりの違いはあんまり体感できなかった。何ならこの1000円のものが1番しっくりきているかもしれなくて、良い物かどうかよりも合う合わないがまず大事なんだなあ、とそんな当たり前のことをコスメ弱者の私は改めて思ったり。

 

しかしまあ、コスメ界隈は『デパコスvsプチプラ』で本当にしょっちゅう言い争っている。「いい歳をしてプチプラばかりなんて」「2倍のお金を出しても2倍美人になるわけじゃないでしょ」と。

お互いそんなに意地悪を言わないで良いじゃない、仲良くは出来なくても他人様の買い物に口出すんじゃないよ、と思うのは私がコスメに熱量のない人間だからなのかな。

 

いや、でもね、今はプチプラを使っている私もそう遠くない将来に肌が老化して、それをどうにか良く見せたくて、デパコスのパワーをお借りする日がくるかもしれないじゃないですか。逆も然り。今でも既に優秀なプチプラが更に進化して、「このお値段でこんなに質の良いモノが使えるなんてね、有難すぎるね」って日が来る可能性も。

だからあんまり自分が今現在属していない方をディスるのはよろしくないかと。「アンタあの時…!」って言われて、ひとバトル発生しちゃうかもしれないし。

 

『雄弁は銀沈黙は金』という諺があるけれど、まさにそれで。何にも言わないのが金メダル。「今は」とか「私は」とか、あくまで個人の主張として語るのは銀メダル。「ブスのデパコス」「美人のプチプラ」「無駄遣い」「貧乏人」とか言い出したら失格、レッドカードで即退場。