個人的メモ

メモ・記録・日記

年を取って良くなったこと

 

30才に手が届きそうになる頃から美醜に囚われることがグッと減った気がする。

美人を見ると良いなあと思ったりもするし、メイクやダイエットもするんだけど、昔みたいな『可愛くなきゃダメ』『太っていたらダメ』といったドロッとした強迫観念じみた考え方は今はないかも。

 

30才前後っていうと結婚をする人も多くて、結婚したことでそういうレースから降りられた人もいるけれど、私は独身だしね。何なら恋人も今いないので。年齢がそういう考え方を持ってきたのかなあって思う。

 

整形と言えば韓国だけれども、日本も韓国に負けず劣らずの整形大国なのだという記事をちょっと前に読んだことがある。後遺症が無かったらなあ、後々のメンテナンス費の心配が無かったらなあ、とか考えているうちにこの年になって。いつの間にか自分の顔に諦めとは少し違う、何て言うのがぴったりだろう、この年までこの顔で生きてきたからもうこの顔で生きていくんだなっていう折り合いというか納得感みたいなものが出てきた。あと愛着も少し。

 

私がここ数年通っている美容院はカット1980円なんですよ。予約も指名も出来ないところ。昔ホットペッパーを駆使してお高い美容院に通っていたこともあるんだけど、カタログのモデルと仕上がりが全然違うのが悲しくて悲しくて。そういう美容院ってオシャレタウンの端っこにあったりして。顔に全く馴染んでいない微妙な髪型で、お洒落をしてキラキラな女の子がたくさんいる電車に乗って帰らなきゃいけないのが本当に惨めで。心の中で今日は異常にブスなんです、いつもはもっとマシなんです、って。高いお金払ってこんな気持ちになるのは嫌!って安い所に行くようになったんだけど、思い返せば自分の顔に期待し過ぎていたのかなあ。

 

今でもチョイスした髪型が絶妙に似合わないことがたまにあるんだけど、「まあ、伸びるし」「この髪型は私には似合わなかったんだな」とショックはショックなんだけど昔ほど絶望しなくなった。そもそも自分の顔のレベルを認めたら、自分がブスに見えることも減った気がする。ものすごく生きやすくて、これが年を重ねたお陰なんだったら、加齢最高!って感じ。

 

「美人ですね」「可愛いですね」って言われたら嬉しいし、そう思って欲しい気持ちが0にはなったわけじゃないけれど、他人にどう見られるかじゃなくて、髪型も服装も自分がやりたいかどうかで選ぶ割合が年を取ってからグンッと増えた。

 

あとは頭痛がちになったり、全然運動をしなくなったからか体力不足を感じたりして。これは加齢によるマイナス面なんだけど。美人でも可愛くてもスリムでも、健康じゃなくちゃルックスうんぬんなんか考えることも無く、ただただしんどいってことに気が付いて。ルックスよりもまず健康。これも若い時にはなかった考えかな。

 

ルックスって他人からも自分からも目に見える部分で、悩んでいるのが本当にしんどかったから、その悩みが小さくなると驚くほど心が楽に。年を取ることが嫌だという女性は多いけれど、これは年を取って良かったことですね。