個人的メモ

メモ・記録・日記

セカストにて1,305円。

 

セカンドストリートに服やらバッグやらを売りに行ってきた。ついこの間売りに持って行ったばかりなんだけれど、今季着た服が「もう要らないかな」と手放す意欲がわいてきたのだ。この時期に冬物なんて売りに行ったら買い叩かれるのも十分なほど知っているけれども、売るのにベストな時期に持って行ったからって高く買い取ってもらえるとも限らないし、半年待ったあげくに大した買取金額じゃなかったらそれはそれでモヤっとするなあと思って、もう買い叩かれても良いやとお店に持ち込むことにした。

 

店内をウロウロしていると赤ちゃんを抱いた夫婦がベビー用品を見ていて『堅実』という二文字が頭に浮かぶ。私は断捨離をして物を手放すまで、いや手放してもしばらくは中古品を買うという意識が無かった。中古品が嫌だとかじゃなくて、中古品の存在そのものが自分の中に全く無かったのだ。だけど中古品も買うようになった今、お古で十分だっただろう物が沢山ある。

 

15分程経って提示された買取金額は1,305円。DAKOTAのバッグに1000円の値段が付いたので久々の4桁となる。買取金額が10円20円でも「要らない物に値段付けてもらっちゃってすいません」なんて気持ちで全然落ち込んだりはしないんだけど、いざ1000円を超えたら、畳んで袋に入れて持って行って店内で待って…っていうその過程が何だか報われた気持ちになった。

 

ネット記事で読んだのだけど、フリマアプリが充実している時代とオシャレ期が重なる最近の若い子はリセールバリューを意識して服を買うらしい。自分が楽しんだ後、売る時にそこそこの値段で買い手が見付かるブランドの物を買うそうだ。

 

めちゃくちゃ賢いと思う、が私には出来ない。売る側としてフリマアプリに参入することのハードルが私には高すぎる。お金のやり取りがあるんだって思うと、サイズを測って、汚れや傷みなどの状態を明記することに精神がゴリゴリと削られていくのが、実際にやらずともやっている自分を想像しただけで分かる。

 

そんなわけで私にとっての理想は「これを売りに持って行ったら失礼でしょう」ってくらいたくさん使うことだ。それが出来なかったから立て続けに売りに持って行くようなことになってしまったのだけど、これで手持ちの服がやっと落ち着いた気がする。

 

かつて値札の付いた服で部屋の隅に山を作ってしまった私は知っている。服は“どう”着るか、ではなく“何を”着るか、だと。1度着ない服にジャッジされた服は、どれだけ待てども使用頻度が上がっていかない。不思議なもので「今日が着るチャンスなのでは?」という日でさえグルグルと考えた結果、最終的には着なかったりする。

勝負は服を購入するところから始まり、その時点で7割は決着がついているのだ。