個人的メモ

メモ・記録・日記

大人がリカちゃんを眺めたら

 

イオンの1階でリカちゃん展が入場料無料で開催されていた。

リカちゃんと言えば知らない女の子はいないであろう人形だけれども、個人的にはそんなに思い入れがない。年の離れた従姉が譲ってくれたからモノは持っていたけれども、物が古くても、傷んでいても、アイテムが欠けていても、幼い私はそんなことがちっとも悲しくなかったくらい、リカちゃんに興味がない子どもだった。そんな人間だけれども、無料につられてふらりと入場していた。

 

リカちゃん展では初代から4代目の歴代のリカちゃんがお仕事制服やウエディングドレスを着たり、わたあめの色をした髪のプリキュア風のリカちゃんがいたりして、すごい数のリカちゃんがずらっと並んでいた。アイテムの細かさとか豊富さとか、大人こそガッツリ沼にハマってしまいそうな魅力で溢れていた。最新のリカちゃんになるにつれて、頭が小さく、脚が長くなっていっているのも、理想の“美”の移り変わりを反映しているようで面白い。だけど不思議と、長く愛されるシリーズって初代が1番魅力的なことが多い気がする。玩具だけじゃなくアニメでもドラマでも。このセオリーの通り、私は初代のリカちゃんが個性があって可愛くて良いなと思った。

 

 

お仕事コーナーのリカちゃんの中には深キョンがいた。後列の右から2番目。リカちゃんは色々計算されて可愛く見えるように作られているけれども、それに似ている深キョンってすごくないかって、深キョンの可愛さに感心してしまった。

 

リカちゃんと縁がない生活をしてきた私だけれども、『現実を生きるリカちゃん』というものはちらっと見たことがある。それを知った時は「面白いことを考える人がいるものだなあ」なんてことを思っていたのだけど、リカちゃん展で歴代のリカちゃんやアイテムをまじまじ見てきて、そういう消費のされ方はちょっと勿体ないなと思うようになった。キラキラ、可愛い世界がちょっとでも綻ばないように、どれもこれも綿密に作られている。まあ、人形は買った人の物だからどんな遊び方をしても良いんだけれども。